ハノイラウンドテーブル2019のご報告

今年は5月19日(日)にベトナム・ハノイで初めてラウンドテーブルを開催しました。ハノイにある名古屋大学日本法教育研究センターで学びを培う教師コミュニティ研究会とハノイ日本語教育研究会の共催で行いました。当日は気温40度、体感温度50度といわれる暑さでしたが、これに負けないくらいに、参加者の方々のベトナムの日本語教育に対する熱い思いを感じました。参加者は大学の教員、研修や介護関係で日本語教育に関わる方、中等教育の教員、日本語学校の教員など様々で、日本人教師もベトナム人日本語教師も参加しました。そして、総勢24名が5つのテーブルに分かれ、日本語教育に関わるベトナム人教師と日本人教師の実践の声に丁寧に耳を傾け、語り合い、ともにふり返りました。

初めての開催とはいえ、あっという間に予定の5時間になってしまうほど話し合いが盛り上がり、有益な時間を過ごしました。参加者からは「はじめてこのような会に参加して、とても新鮮でした」、「ふり返ることによって、気持ちのもやもやが吹っ飛ばされて、すっきりしました」、「人の話を聴くことは実に難しいと参加してわかりました」、「話し合いながら、学びが深まりました」という声がありました。

日本語教師は日々実践をしています。自分の実践を他の人の前でふり返ることは、今まで気づかなかった自分に気づくだけでなく、ふり返ったことが同じように日本語教師をしている仲間にとっても共通認識となり、今後の実践の改善にもつながります。このようなともに学び合う場がベトナムでますます定着していくことを願っています。