ベトナムラウンドテーブル2022春のご報告
2022年6月19日(日)、オンラインによるベトナムラウンドテーブル2022を開催しました。ベトナムでのラウンドテーブルは、2019年に対面で始まりましたが、その後新型コロナウィルス蔓延という事態が2年以上続き、2021年からはオンラインでの開催となっています。今回の参加者は24名(運営者7名、参加者17名)で、ハノイ、ハイフォン、ホーチミンといったベトナム各地だけでなく、上海、香港、シンガポール、それに日本各地からの参加がありました。時差と国境を越え一堂に会せるというオンラインの利点をあらためて感じました。リピーターの方も多く、これまでは聴き手として、今回は話し手として参加された方もいらっしゃいました。
参加者からは、「参加する前は気後れや不安があったが、自己紹介の時からリラックスすることができた。次は自分の実践を語ってみたい。」「タイトルを見て理解していたつもりだが、実際に参加して『協働でふり返る』という意味がやっと理解できた。」「学校教育以外に企業の方の話も聴くことができ、立場の異なる方々とも日本語によるつながりがあることを実感した。」「参加者が互いに尊重できる会だった。」「毎回参加しているが、メンバーによって生まれる化学反応も異なり新鮮だった。」などの声がありました。
同じようにベトナム国内で日本語教育に携わっていても実際に話す機会はなかなか持てないものですが、オンラインを通じて意見を交わすこともできたようです。教師という仕事に求められるものは、日を追って複雑になっています。一人一人の教師はそれぞれの教育現場で忙殺され、また人に話す機会がないまま孤独を感じているかもしれません。コロナ禍は一つのきっかけではあるのですが、それによって教師として成長したという発言もありました。それらを共有しあえる場としてラウンドテーブルが役目を果たしていたかもしれません。